インターンシップ・イン・クライストチャーチ(11月19~25日)

奥野所長補佐がクライストチャーチ市でインターンシップ研修を行いました。ここは2011年2月に大きな地震が襲い、街の中心部が大きな被害を受けた場所です。住民を巻き込んだまちづくりについて調査するため、震災後の復興過程での住民参画や協働政策をテーマに同市の取り組みを学ぶことにしました。

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研修初日は、国際教育部門での取り組みについて学びました。その中で、実際に教壇に立たれている先生方と意見交換する機会を設けてもらい、姉妹校交流やJETプログラム参加者との連携の在り方について議論しました。

二日目は、国際関係課の担当のミリンダ氏に市役所内を案内してもらいました。日本から来られていた教育機関による副市長訪問に同席させていただき、日本からの留学生を受け入れる体制について意見交換しました。

三日目は、午前中に在ニュージーランド日本国大使館クライストチャーチ出張在官事務所長を表敬訪問するとともに、こちらでの日系社会や地震からの復興状況についてお話を伺いました。午後からは、市の防災担当者から災害時に対する備えをどのように広報しているか、住民の方々に理解してもらうための活動等について伺いました。

四日目の午前中は「CanCERN」という組織を訪問しました。震災後の復興に関する住民の意見を集約し代弁する行政から独立した機関で、そこでは住民側の話を伺うことができました。午後からは、「コミュニティーボード」という住民の意見を集約する他、行政サービスの一部を担う機関及び震災復興計画におけるビジネス発展の担当者を訪問し、それぞれの分野における住民の意見の集約及び反映方法を中心にお話を伺いました。

最終日の五日目は、姉妹都市活動を支えている、クライストチャーチ・倉敷姉妹都市委員会会長を訪問し、姉妹都市活動の現状や次世代への継承、新たな姉妹都市交流の在り方などについて議論し、その活動にどのように住民の方々に参加してもらうか、といったことを話し合いました。

この1週間のインターンシップでは、クライストチャーチ市が取り組んでいる事象のほんの一部しか見ることができませんでしたが、実に学びの多い一週間になりました。今回のインターンでの訪問を受け入れてくれた皆さんやその調整に奔走してくれた多くの方々に感謝です。

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カテゴリー: Monthly Reports