５月15日から17日にかけて、全国町村会視察団が海外地方行政視察のため来豪し、ニューサウスウェールズ州の農業政策や農場経営、多文化共生施策を学ぶため、同州の関係機関や実際の農場をそれぞれ訪問しました。当事務所では当日のアテンドと共に、訪問先と事前調整や通訳のあっせん等視察団の活動を支援しました。
今回の行程ですが、15日はJETROシドニーの会議室を借りてニューサウスウェールズ州第一産業省の担当者を招き、同州農業の特色と、主に畜産業と穀物に関する生産や経営、輸出についてのブリーフィングを受けました。また、翌16日には、同州オレンジ市に移動し、家族経営で牧羊と穀物類の複合経営農場と、大規模程度の肉用牛生産企業を訪問し、生産現場の意見を聴取、最終日の17日には、同州多文化共生省の担当者を事務所に招き、同州の多文化的社会構造や施策の概要について説明を受けました。
視察団の方々は特に、農業に関しては輸出大国オーストラリアの今後と家族経営組織の後継者問題、多文化共生に関しては、オーストラリアの多文化共生と逆行する世界とのギャップについて関心が高かったようで、各訪問先で予定時間を超えて活発な意見交換が交わされました。
