両市の交流のきっかけは、1985年のホームスティツアーだった。
このツアーは、吹田市国際交流協会が青少年・学生を中心として、派遣したもので、バンクスタウン市姉妹都市委員会に、大変世話になった。そのことが契機となり、毎年春休みの時期を利用した交流が続き、200名近い吹田市民が同市を訪問し、親善を深めてきた。
結果、バンクスタウン市姉妹都市委員会の熱意が市当局を動かすことになった。故パーカー市長は、都市提携に発展させたいという意向を示し、その意向はケビン・ヒル市長に受け継がれた。
1988年3月吹田市への訪問団来訪を皮切りに、多くの市民との交流、吹田市長、市議会議長の日豪姉妹都市シンポジウムへの出席が実現。相互の理解が一段と深まった中で、1989年2月、都市提携に向けて、実務協議が整い、同年3月9日にイアン・ストロンボーグ市長と榎原一夫市長の間で、友好都市締結の調印が取り交わされた。
それ以来数々の交流を重ねている。バンクスタウン市制100周年(1995年)を記念し、吹田市国際交流協会が中心となって吹田市民に呼びかけ、桜の木約400本を寄贈。その後、環境の不適合から桜は枯れてしまったが、吹田市民の善意を汲んだバンクスタウン市はフレンドシップガーデンを建設、市民の憩いの場となっている。
1997年に、バンクスタウン市庁舎が火災のため全焼するという事故があった。しかし、行政と市民は手をつないで、復興組織「フェニックス」を立ち上げ、一丸となって復興に努めた。吹田市と吹田市国際交流協会は市民から募金を募り、「フェニックス」へ資金を贈った。
吹田市制50周年式典には友好都市代表団が訪れ、姉妹都市委員会、ケビン・ヒル市長表敬訪問など多くの人たちを迎えた。吹田市からもスポーツ団体、文化団体など多くの団体や市民が訪れている。またバンクスタウン市は、吹田市国際交流協会関係で1995年から英会話教室を担当する講師を、教育委員会関係で1998年から、市内の中学校で活躍する英語指導助手を派遣している。
提携10周年記念として、1999年1月にバンクスタウン市青少年訪問団を迎え、吹田市からは、同年11月に提携10周年記念吹田市訪問団を派遣した。吹田市国際交流協会主催の青少年の交流も続いており、2001年からはバンクスタウン学生訪問団を迎えている。今年も、4月15日に35名の元気な明るい訪問団を迎えた。9日間の滞在中、ホームステイでの家族とのふれあい、市内の小中学校での学生交流あるいは日本の歴史文化なども体験した。吹田市からは、8月5日から19日にかけて青少年オーストラリア研修ツアーを実施する。彼らも、きっと素晴らしい国際交流体験を深めてくれるだろう。
なお、現在ケビン・ヒル氏は豪州姉妹都市協会会長を務め、日本とオーストラリアの国際交流の進展に尽力している。来る11月にはNSW州オレンジ市にて日豪姉妹都市40周年記念特別プログラムが同協会により開催される。 |